「こら、ルルーシュ!また寝てたでしょ」 コツン、と頭を叩かれ目を開けた先に会長がいた。 「会長...痛いですって」 「うたた寝しているあなたがわ〜る〜い」 はい、これちゃっちゃと片付ける! 目の前に、どんどん書類が積み重なっていく。 まったく、こんなになるまで放っておくから... 愚痴を零したところで、仕事の量が減るわけではない。 「会長〜こっち終わりました!」 「あら〜だから体育会系は好きなのよぉ」 甘えた声を出しながら書類を追加していく会長の肩越しに、 シャーリーの姿が見えた。 自分に向けられることのなくなった笑顔で、楽しそうに話していた。 ...まるで夏の太陽みたいだ。 柄にもなく、そんなことを思った。 目敏い会長は俺たちの変化に気付いているのかもしれない。 それでも放っておいてくれるのも、彼女の優しさなのであろう。 でも、これでよかったのだと思う。 彼女には、あの世界は暗すぎる。 そして俺にも、彼女は眩しすぎたんだ。 <END> 2007.02.28 作成 2007.04.16 掲載 夏色課題//この日射しのように眩しくて
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