カナカナカナ... また、蝉の声が聞こえた。 「ねぇ、ルルーシュ覚えてる?」 「ん?」 切られたスイカと、花火の束が目に入る。 「こっちに来たばかりのころもやったよね、花火」 「あぁそうだな、覚えているよ」 せっかく日本に来たのだから、と浴衣も着せてもらい。 花火や祭など『日本の夏』というものを体験させてもらった。 初めてづくしで、柄にもなく興奮したことを覚えている。 「...スザクたちのおかげだ。俺たちがここを好きになったのは」 「ん、そっかよかった」 スザクは照れ臭そうに、はにかんだ笑みを浮かべ。 「僕も、ブリタニアを恨まずにいれるのは君のおかげかな」 と、小さく呟いた。 <END> 2007.04.22 作成 2007.04.26 掲載 「夏色課題//りんと、夕涼み」
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