「夏だもん、海行こうよ」


志乃に誘われて、俺は海に来た。


都内に住んでいると中々綺麗な海に出会うことが出来なくて。

せっかくだから、と少し遠くの海まで足をのばした。


「すごく綺麗」


サンダルを脱いで裸足で波打ち際に走っていく志乃を見ているのが楽しくて、

しばらく俺は砂浜でぼーっとしていた。


しばらくすると、俺を呼ぶ声が聞こえ。

近付こうと歩き出すと海風にはためくシャツが妨げて。


なにくそ、と顔を上げた先には。


大きな入道雲が浮かんでいた。



「...邪魔するなよな」


                        <END>

                2007.02.23 作成
                2007.03.10 掲載


夏色課題//君とシャツと入道雲




















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