ふと気がついたら、ひとり山にいた。 買い物をしに、外に出たはずなのに。 考えごとをする時は自然とここに来る癖があったから。 知らぬ間に足がここを目指していたのかもしれない。 目の前に広がる風景は、いつもと変わらなくて。 だから、余計にこの綺麗な蒼と碧の境でさえまがい物なのかと不安になった。 「総士...」 不安になって、声をもらした。 ...その名の主はある意味、その不安を増殖させる者であったけれど。 でも、どうか一言。 この世界だけは本物だ、と俺にそっと呟いて。 <END> 2007.02.26 作成 2007.04.01 掲載 夏色課題//蒼と碧の境
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